2023年7月5日水曜日

新市史跡巡り(神社仏閣・北編)

センター長・脳神経外科顧問 森田明夫


素戔嗚ブログという題で他の神社仏閣のお話しをするのもなんですが、素盞嗚神社は別格ですのでお許しいただけると思いブログにさせていただきます。今回ジョイトピアおおさの鎌倉園長の発案で新市地区の神社仏閣を寺岡会長を含め皆で回ろうというお話しになりました。神社ボーイ(?)というわけではないし、自前の朱印帳は東京においてきているので、、、とは思いつつ歴史好きなので、平日の昼に仕事もせずに、、、と思われるかもしれませんが、地域方々の暮らしぶりや、この山深い土地でどのような在宅看護・支援をしているのかも知る必要がありますので、同行させていただきました。
まず新市は神谷川の周りに開けた集落なわけですが、その川の名前にも意味があるのかというお話しでした。なにしろ神社、社、お寺、仏塔、古墳などがGoogle mapを開けてもたくさん出てきます。それと道がかなり狭い。当然一車線だし、すれ違えないし、ポツンと一軒家で出てくるような道なんかよりもず〜〜〜〜〜〜〜〜っと狭い道を九人乗りタクシーで通ります。運転手の森田さん(同姓でした)すごい!


 
さて今回は北回りで、後日南側の大きな寺院を回られるとのことですが、そちらは予定があり参加できないので、北編を紹介します。
まず訪れたのが多聞寺。新市の北西の山裾にあるお寺です。1394年創建とのこと。手水石という水船がおいてあります。境内からは新市の里山風景が一望です。とても暑い日でしたが、清々しいところです。何しろ、新市の里山の風景は素晴らしいですね。


その次に訪れたのは金丸天神社(八幡神社)です。金丸は水がとてもよいこともあり、とてもお米が美味しいところと知られているらしいです。この地域は棚田が多く、さぞ作るのは大変と思います。さて私は今年ここの新米を食べることができるでしょうか?この神社は小山の上にあり、車で上がれないので、社殿は見ることができませんでした。次の機会があればぜひ登って拝みたいと思います。「こちらのお米が食べられますように。」と。


次は厚山宝篋印塔です。金丸地区にはたくさんの仏塔や石塔があるのですが、この宝篋印塔には製作年度が康暦二年(1380)」の室町北朝の紀年銘が記載されているとのことです。地元の人たちに守られている様子が窺われます。
それに続いて厳島神社を訪れました。厳島神社といっても宮島のそれではなく、この地域にはたくさんの厳島神社があります。その中でも金丸の北奥にある神社をお参りしました。18世紀中頃の創建とのことです。こちらからは現在建築中の金丸小学校(以前の常金中学校跡)が見えます。その麓には鎌倉時代のものとされる古式五輪塔が祀ってあります。中学校の敷地から掘り出されたもので、この地区で最も古いものだそうです。


神谷川のほとりを走っていると、なんとすっぽんが石の上で甲羅干しをしています。すっぽんって甲羅ほしたら乾いてしまうのではないかと心配します。スッポン食べたいなあ。。。

 
そんななまぐさな話をしていながら失礼ですが、ついで宿王院という大変綺麗な真言宗高野派の寺院を訪れました。創建は1600年頃とされ、本尊はほぼ秘仏の不動明王とのこと。平安時代作ともされており、空海上人の師匠が持っていらしたものではないかと伝えられている!とのことで、開帳は10年くらいに一度くらい住職が3ヶ月断食した時にだけするとのことでした。傍の山には庵があり、そこのもみじの木はこの季節に葉が真っ赤でした。紫陽花も綺麗に咲いており、前回のブログで福山は紫陽花が弱い、、というお話は撤回します。紫陽花と紅葉が一緒に見れるという素晴らしい景観でした。住職の方にもいろいろお話を伺えました。このお住職(中村様)は高野山本山でも高い位である大阿闍梨の称号を持たれており、近隣の方々の相談役もされていいらっしゃるとのことでした。64歳とお若く、お父様は98歳でお元気なので、ご本人もあと30年は頑張られるとのことでした。


 
そのあと途中で江戸時代のものとされる牛馬の像が刻まれた道標を見ながら、大滝の名水で有名な大滝神社(龍神社)に伺いました。大滝の名水は以前は伏流水がラドン温泉冷水なので沸かして温泉施設にしていたとのこと。今はこの山奥まで沸かし温泉を浴びにくる人も少なくなったので、ボーリングで70メートル下から引いた水を県から許可を得て名水として提供しているとのこと。すごく美味しい水でした。デトックス効果抜群な水のようです。岡山の水島から水をいただきにいらしている女性がいらして、話によると料理や何にでも使っているそうで、2Lのペットボトルを20本くらい詰めていました。月に一度こちらにいらしているそうです。すごく健康に良いようです。新市から来るのも大変なのに、岡山から来るとは、情熱を感じます。大滝神社ですが、山から水が滝のように流れ沸いているところに社があり、その近くはマイナスイオンがものすごいことになっておりました。この地に至る道もものすごく狭く、昔の道は崩れてしまっているらしく、よくここ曲がれるな、、というところを登って行きます。棚田もたくさんあるのですが、維持が大変らしく半分くらいかそれ以上が雑草になってしまっていました。若い働き手がないからなのでしょうが、何しろ道が狭く棚田や名水で観光を誘致しても、車が来れない状況なので、どうにかならないかなと思いました。



大滝神社ビデオ1(Youtube)
大滝神社ビデオ2(Youtube)(マイナスイオンの音だけでもお楽しみください)
 

今回の最後はいっきゅうさんこと備後吉備津一の宮神社にお参りました。令和の大改修を終えて朱塗りの眩しい大社殿です。「すごい」の一言です。十二神神社、稲荷、また桜山神社も隣接しています。ちょうど茅の輪潜りができる時期でしたので、させていただき、朱印帳は持参していなかったのでスケッチしている手帳に御朱印をいただきました。洋紙なので、墨がなかなか乾かず失礼しました。お池にかかる石橋も素晴らしく、ここにも厳島神社があるそうです。


 
今回貴重な新市の神社仏閣巡りをさせて頂きとても感激しましたが、何よりもすごいと思ったのが、この道で皆さんが日々の生活をしているということ。そしてそのような方の生活介護・看護支援をジョイトピアの皆さんはバイクとかで通いながらされているとのことです。駐車場を備えた家も少なく、あっても狭く、車で行くと交通の邪魔をしてしまうとのこと。それでバイクが最も便利が良いとのことでした。往診の先生もそうされているのでしょうか?怪我をしないように続けてほしいと思いました。私など運転はする方ですが、さすがにこの地区での運転はインドの旧市街を運転するのと同じくらい怖そうです。また別の地域の寺院また古墳なども巡る機会があればしてみたいですが、何しろ自分ではいけそうもないです。。

さて料理雑談ですが、今回は北欧版です。
脳動脈瘤研究の一環で北欧のFinlandに2週間ほど行ってまいりました。その話はまた後日ということで。今回は料理のことのみ。
週末に少し遠出して北極圏のSaaricelkaという街でコテージを借りて過ごしまいた。こちらは冬はオーロラがよく出るので、混むのですが、夏は、誰もこないとのことでレストランも休みが多く、仕方ないのでコテージで自炊です。スーパーで買い出ししてきて食べたのですが、お肉とかも開ければ味付けもしてあって、ただ焼けば良い感じです。ヘリング(ニシン)の酢漬けも瓶詰めで売っているので購入して新じゃがいもと合わせてFinland風に頂きました。朝食はコッペパンをフライパンで焼いてハムとチーズ、またはスモークサーモンを載っけただけでしたが、すごくおいしかったです。すごいのは、そのコテージはオール電化で合理的。Dishwasherまで備えた超モダンなキッチンを備え、また何といっても朝夕自前のサウナ(こちらも電気で石を熱くして2時間で入れるようになる仕組み)に入れるので、すっかり「整って!」しまいました。サウナの大ファンに変貌しました。向こうでは男同士はサウナはすっぽんぽん交流です!氷のような冷たい水をあびるのも素晴らしいです。