2023年6月5日月曜日

病院訪問と地元食材

センター長・脳神経外科顧問 森田明夫

早くも梅雨に入りました。紫陽花の美しい季節です。東京はそこかしこに紫陽花が植えられていますが、あまり福山近辺では見かけないですね。バラの圧力が強いのでしょうか?

さて4月に赴任させていただいて、私どもの活動に関してのご協力・ご賛同をいただくために近隣の病院を訪問させていただきました。それぞれの施設の先生方や地域連携に関わっていらっしゃる方々のご意見をお聞きし、またその病院での取り組みなども伺ってきましたので、少し紹介させていただきます。また最後には恒例ですが、最近の料理などの紹介も。

まず4月に我々の医療機関とも密接な連携関係にある府中市民病院を訪ねさせていただきました。府中市民病院院長の多田先生、池庄司プロジェクトマネージャー(医療マネジメント経験豊富な看護長です)、八幡事務長と面談をしてまいりました。
府中市民病院は、府中北市民病院と併せて府中市病院機構を構成しています。府中地区も人口減少と高齢化は例外ではなく、また医師や医療職の確保が極めて難しい状況となっているため、力を集約してより良い医療を実現しようと努力されております。サルコペニア予防のために天満屋のスペースを借りて集会などもされているとのことです。今後我々の活動や運動施設の設置などにも協力して活動させていただくこととしております。
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次に訪れたのは、福山循環器病院です。向井病院長、渋谷事務長とお話させて頂きました。寺岡記念病院と福山循環器病院は心臓疾患のコンサルト、一方で脳疾患や全身疾患の治療で連携を密に組ませていただいています。向井先生は院長就任当時、当院の寺岡会長にお話に来られ超緊張されたと冗談まじりでお話されました。寺岡暉会長は決して怖い先生ではありません!向井先生は私がOlympus社と開発に携わったORBEYという4Kビデオカメラ外視鏡を心臓の手術に導入されていらっしゃるとのことで、楽しく手術談義をさせて頂きました。
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同日、駅家の小畠病院を訪問し、小畠廉平病院長、敬太郎理事長、佐藤医療連携部長とお話しさせて頂きました。小畠理事長とは私が40年近く前最初に寺岡記念病院にペーペーの医師で赴任した時にお会いしており、とても鋭いコメントをされるので実はビクビクしていたのですが、理事長はお年を取られてもとてもお元気で、私どもの計画にも実質的な鋭いコメントいただき、かつ年数を経てとても円熟というものが加わった印象を持ちました。院長の廉平先生は、10年前にこちらにもどってこられ、地域の医療と本当に真摯に向いあっておられます。佐藤医療連携部長は若く率直な意見を述べる方で今後の小畠病院との更なる連携が楽しみとなりました。理事長が神経内科を専門に、また院長が循環器内科を専門にされています。
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次に訪れたのは脳神経センター大田記念病院です。理事長の大田泰正先生、大田章子先生とお話させて頂きました。大田記念病院は先代の大田浩右先生の代から脳神経外科では、岡山と広島の間の福山の地で先端的な脳神経医療を担われてきました。現在は脳神経外科一般手術から脊髄、血管内治療、また神経内科、認知症診療、リハビリに及ぶ広い範囲の診療を手がけておられます。ガンマナイフなど最新の医療機器も備えています。病院に参りますととても活気に満ちており、信頼のおける医療機関を確立されているのがよくわかります。病院全体で福山市や行政とともに地域の健康増進に働きかけており、章子先生は東大の看護学部を卒業されており、食にも力を注いでおり、寺岡醤油と連携して減塩出汁パックを監修されています。出汁パックは茅乃舎などが有名ですが、やや塩分が濃いのがな、、と思っていましたが、素晴らしい発想です。皆様ご存知のように塩分摂取を減らして美味しい食事を作るのは出汁を効かすのが一番です。様々意見交換をさせて頂き、今後協力して福山、府中地区の健康増進に力を合わせて行こうと思います。
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今回5月最終週に伺わせていただいたのが、まず福山の沼隈病院です。本当に里山の真ん中に建つホテルのような病院です。平成29年に建て直しされているそうですが、1Fのエントランス、外来からは広い窓から沼隈の里山が一望されます。感動でした。川眞田院長、檜谷会長、白川事務部長とお話しさせて頂きました。学術的に作りすぎた質問にはもっととっつきやすい質問にしないと、、とか、運動施設の提案には、どうやって根付かせるか?誰に監督してもらうのか、資金や予算など、実質的な運営段階での問題点などを指摘して頂き、具体的な姿が見えてきたように思いました。檜谷会長は当院の寺岡会長とは猪会(ひとまわり違い)でご一緒の関係でこの地域の医療を長年実質的に支えてこられた先生で、現在は広島県病院協会の会長をされていらっしゃるとのこと。常石の造船所とも連携して、日本医療の悲願でもある病院船を作って、危急時と平時の使い分け、普段はGANTSUなどのように人間ドック兼Overhul静養船として2週間の瀬戸内ツアーなどにつかうなどの夢のような案を話し合わせて頂きました。
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もう一つの病院は日本鋼管福山病院を訪れ、浜田病院長、久保田事務部長とお話しをさせて頂きました。鋼管病院はとても整形外科の強い病院で、コロナ前には我々と同様な高齢化に対抗する運動プログラムを検討していたとのことでした。退職したリハビリ技師さんや学生さんに協力してもらおうと思っていたそうです。
リハビリの技師さんたちは人体の構造を熟知していますし、より安全な運動支援員になれることは間違いないです。
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今回最後の訪問病院は地域の最大の病院であり、文字通り中核病院である国立福山医療センターでした。病院長の稲垣先生、平事務部長とお話しさせて頂きました。稲垣先生は外科診療も兼任されており、手術の合間を縫って面談させて頂きました。福山医療センターはすべての診療科を備えており、特に周産期医療ではこの地区の中心であり、病院内にも多くの若い女性や子供さんがいました。私がおりました東京の大学病院でも最近では子供はとても少なく、寺岡の近辺で子供を見かけることがほとんどないのは大変寂しい事態です。それでも稲垣先生によると出産数は減少しているとのこと、またコロナの問題との取り組みや現状なども意見交換させて頂きました。我々のプロジェクトに関しては、特に運動施設に関して、サステナブルな施設の運営をするためにどうすべきかなど、さすが大病院院長の視点からご意見をいただけました。ただこちらにも色々な課題は多く特に看護師さんにきてもらうのに苦労されていらっしゃるとのことでした。
本病院の病院誌FMC Newsは診療・病気情報から趣味のコラムまでとても充実していて感激しました。

国立病院機構福山医療センターのサイトはこちら またFMC Newsのバックナンバーはこちら(まとめサイトは無いようです)です。

 

今回突然の病院訪問をさせていただいた機関の先生方、お忙しい時間を割いて、私どもの取り組みに真摯なご意見をいただき大変感謝いたしました。さらに形のある素戔嗚プロジェクトになるよう、さらに多くに施設訪問をさせていただきお知恵をいただこうと思っております。

今回最後は、鶏肉のお話しです。ブログ1にも記載しましたように私の趣味は料理(B級)でもあるので、近隣のスーパーも良いのですが、ややお肉の質にがっかりしていただのですが、ビジネス情報誌の北原記者さんから朝じめの鶏肉をうってくれる中林商店(府中)を紹介してもらいました。まずは鳥もも肉を買って一人でローズマリーソテーを作って食べてみましたが、超美味しい!柔らかくかつジューシーで、味も良い。素晴らしい鶏肉でした。


それに味を占めて、この広島-東京の移動で妻の誕生日を祝えなかったので、鳥を丸ごと購入して保冷バッグに詰め込んで飛行機で東京へかえり当日ローストを作りました。すごく大きな鳥だったので、とても二人では食べきれませんでしたが、この世のものとも思えぬ美味しさでした!!また新たな地元食材を使って料理を作るのを楽しみにしています。